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悲しみが止まらない [雑感]

昔の流行歌の歌詞にこのようなフレーズがあったことが思い出されます。

DSC_5206.jpgつい先日我が家に永らくいた愛犬がこの世を去りました。年齢は15歳7カ月でした。人間で言うなら78歳ぐらいでしょうか。寿命を全うしたというならその通りですが、家族としては何ともやるせない日々です。我が家は4人家族+ワンちゃん2頭でここ20年程暮らしてきました。最初の変化はワンちゃんの1頭が天寿で天国に行きました、その後息子、娘と結婚を期に家を出て行き、今は残りの愛犬と妻・私の3人暮らしでした。しかしこの度の愛犬の旅立ちで夫婦二人きりになって、何とも淋しい状況になってしまいました。

今回の愛犬の喪失は6カ月程前からの体調不調が原因でした、最初は腎臓・膵臓・心臓が弱っているとの診断で、ほぼ毎日の点滴治療と病院通いで危機は去ったかのように見え、4ケ月程経過しました。しかし2ケ月前、急にふらつき始めて歩けなくなりました、これはレントゲンで確認すると脊髄椎間板が2ヵ所潰れているということでした。こちらはステロイド投与でかなり改善して、ふらつきも収まり歩けるまでに回復してきていました。これが1週間前、急に動けなくなり一日中吠え続けるという異常状態となりました。ドクターは小脳に腫瘍が出来ている可能性があると話していましたがMRI を撮っていないので確定できないという見立てです。取り敢えず痛がってもいるので痛み止めと鎮静剤で抑える治療が始まりました。それでも吠え声は収まらず薬を徐々に強くして行き・・・治療はこれまででした。

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もう水や食物を飲み込むことが出来なくなり、鎮静剤による緩和治療となりました。ついに4日目に亡くなりました。最後に名前を呼んでやると聞こえるらしく首や息で返事を返してきました。

最後は妻の腕の中で・・・・

最後の息を吸い込み絶命しました。



ほどなく阿吽の呼吸という言葉が頭に浮かんできました。阿吽とはお寺の門にいる2体の仁王様の口が阿と吽 の形をしていることからの由来です。宗教的な解釈は解かりませんが阿形は 人間は生まれた時「あ」と息を吐き出して生まれてくると言い、吽形は 死ぬ時息を吸いこんで命を閉じて行くことから 人間の一生を表現しているとか。

我が家の愛犬も命を閉じる瞬間息を吸い込んで逝きました。


動物も人間も同じなんですね。これは私の勝手な言い方ですが 阿吽とは 人間の一生をこの二字に凝縮されたのだと思いました。どんな人間また動物でも生まれて来る時と死ぬ時は同じなんだと理解しました。長いと思える一生も阿吽のひとときで終わるんだとつくづく思いました。

古墳時代泣き女が居たとか・・・慟哭して弔ってやることがせめてもの手向けです。

どうも我が家に15年以上いた同居家族の喪失をこの一文で終わることは出来ません、思い出をまた次回綴ってみたいと思います。

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狭山湖 山口貯水池でバードウオッチング [探鳥]

暫く平穏な日々が続いています。こういう風に平静な日常が取り戻されれば人は活動的となります。ということで行っちゃいました。自宅から40k程先にある狭山湖へ 原付で90分 レッツラゴーという企みです。

DSC08017.jpg狭山湖は多摩湖の奥にある人造湖で埼玉県所沢市にあります。周りはトトロの森が散在し、プチ観光地となっています。直ぐ近くに西武球場があり駅はここを利用します。したがって結構開発されていて駐車場やら飲食店が建ち並ぶ日帰り観光地です。横浜から乗り換えなしで来られることも魅力的で、渋谷からおおよそ40分で到着できる近場観光地ですね。


さて狭山湖は東村山市にある多摩湖の奥で東京の秘境のような処です。東村山の多摩湖堤防は第一堤防、第二堤防が東大和市になり、第三堤防がこの山口貯水池です。順に下多摩湖・上多摩湖・狭山湖となります。秘境という表現はこの村山貯水池一帯が国立公園並みの広さ(大袈裟かな)がありながら貯水池一帯が、フェンスで囲われていて湖岸に入れないことからの表現です。多摩湖一帯の外周道路はバイク進入禁止で、駐車帯等はほとんど無く車も通過するだけの道路です。駐車場が豊富な場所は西武ドーム周辺に限られ、歩いて行くか自転車しか許されない地域です。そういう意味では東京の自然が良く残された奇跡の地域かもしれません。

DSC08145.jpgそんなことから鳥さんも多くいました。堤防に上がって湖面を見るとカモやカンムリカイツブリがが遠くに浮かんでいます。鳥撮りおじいさん達が集まっていました、狙いはオシドリのようでしたが他にも珍しいカモがいるようで、おそらく一日中頑張る様相でした。そんな処は遠見でやり過ごして、堤防上を暫し歩きます・・・・ヒバリが堤上にパラパラといます とタヒバリもいます。湖面にはカンムリカイツブリが近くまで来ていました。

パラダイスですね・・・・興奮してきました。堤防上を800m程歩いて取水搭近くまで行きます。この取水搭が絵になります。多摩湖の取水搭も美しいルネサンス様式ですがここも味があります。

DSC08234.jpg次は堤防下を歩いていきます・・・・ホオジロのツガイが葉っぱの上にいますが人を恐れません、かなり近くまで寄らせてくれます。お目当てがジョウビタキですがこれは見かけません、と一羽の大型鳥が飛来・・・・チョウゲンボウでした。堤防の欄干の塔に止まって食事をしています。これも1mぐらいまで寄っても逃げる様子はありません。30分以上は楽しませてくれました、最後は人だかりが出来るほどでした。

もう少し居たかったのですが予定もあって切り上げました、ここはパラダイスでした。



実はここは「ひがしむらやま~庭さきゃ多摩湖の・・・」志村けん大先生の故郷の近くでもありました。私も学生時代までこの辺でお世話になりました。

土地勘があるだけにこの一帯もう少し探検する必要がありそうです。

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映画 燃えよ剣 [映画]

001-5.jpg先日コロナで封切り順延されていた「燃えよ剣」がロードショーされました。待ちに待ったという感慨です。この作品は誰もが知っている土方歳三をラストサムライにした名作です。前にこのブログで「燃えよ剣」を取り上げていますが今回は映画「燃えよ剣」の感想です。

原作 司馬遼先生、今回は主演 岡田准一さんです。一体どんな土方になったのか?どんな演出になったのか?脚本は?と尽きない興味が湧いてきます。俳優岡田准一はBSで古武道番組のMCをしてます、古武道全般に造詣が深いので殺陣も注目でした。勢い気張って新宿ピカデリーへ見に行きました。この映画館では、遥か昔スターウォーズ第1作目やエクソシスト等を鑑賞した思い出深い映画館です。その頃とは随分と趣きが変わっていました。

001-3.jpgさて、映画の内容は小山が4回程あって大団円に向かっていきます。その中には土方の淡い恋等も挿入され厚みがもたらされていました。最初の山は「芹沢暗殺」次は「池田谷騒動」、次に「鳥羽伏見の戦い」そして「近藤との別れ」最後に「土方の死」 こういう構成です。総じて土方の生涯を駆け足で進むような形でした。感想としては少し残念でした!これでは2時間で収まりきらないというのが正直な感想です。

最初の多摩日野の情景や試衛館道場での様子や新選組の隊中日記も通り一編でいいのですが・・・・、原作では新選組が崩壊した後の土方の生き方に力点が置かれています。その辺のところ・・・土方が東北を転戦し五稜郭に行きつき、最後を迎える場面を膨らませて欲しかったです。土方が何故死を覚悟するのか?そして何故刀を捨てたのか?遠い故郷日野の実家に手紙を送る場面やそれを受け取った日野の縁者の様子等をもっと劇的に描いて欲しかったです。

箱館戦争では総大将榎本武揚は官軍に降伏して、その後維新政府の重要ポストについて行きます。その道を選択しなかった土方の心情を伝えて欲しかったです。

DSC07534.jpg古武道「天然理心流」を基本とした殺陣ですが、これは興味深ったです。天然理心流が何故実戦に強く、竹刀剣道に弱いのか 何となく理解できました。幕末の剣術流派で実戦に抜群の強みを見せたのはこの流派が筆頭です、次に薩摩示現流でしょうか。映画では400諸流と言ってましたが白刃勝負をしたのはこれらの流派が顕著です。

しかしあっという間の2時間でした。十分に楽しめた2時間でした。機会があればもう1回じっくりと見てみたいところです。

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