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映画 燃えよ剣 [映画]

001-5.jpg先日コロナで封切り順延されていた「燃えよ剣」がロードショーされました。待ちに待ったという感慨です。この作品は誰もが知っている土方歳三をラストサムライにした名作です。前にこのブログで「燃えよ剣」を取り上げていますが今回は映画「燃えよ剣」の感想です。

原作 司馬遼先生、今回は主演 岡田准一さんです。一体どんな土方になったのか?どんな演出になったのか?脚本は?と尽きない興味が湧いてきます。俳優岡田准一はBSで古武道番組のMCをしてます、古武道全般に造詣が深いので殺陣も注目でした。勢い気張って新宿ピカデリーへ見に行きました。この映画館では、遥か昔スターウォーズ第1作目やエクソシスト等を鑑賞した思い出深い映画館です。その頃とは随分と趣きが変わっていました。

001-3.jpgさて、映画の内容は小山が4回程あって大団円に向かっていきます。その中には土方の淡い恋等も挿入され厚みがもたらされていました。最初の山は「芹沢暗殺」次は「池田谷騒動」、次に「鳥羽伏見の戦い」そして「近藤との別れ」最後に「土方の死」 こういう構成です。総じて土方の生涯を駆け足で進むような形でした。感想としては少し残念でした!これでは2時間で収まりきらないというのが正直な感想です。

最初の多摩日野の情景や試衛館道場での様子や新選組の隊中日記も通り一編でいいのですが・・・・、原作では新選組が崩壊した後の土方の生き方に力点が置かれています。その辺のところ・・・土方が東北を転戦し五稜郭に行きつき、最後を迎える場面を膨らませて欲しかったです。土方が何故死を覚悟するのか?そして何故刀を捨てたのか?遠い故郷日野の実家に手紙を送る場面やそれを受け取った日野の縁者の様子等をもっと劇的に描いて欲しかったです。

箱館戦争では総大将榎本武揚は官軍に降伏して、その後維新政府の重要ポストについて行きます。その道を選択しなかった土方の心情を伝えて欲しかったです。

DSC07534.jpg古武道「天然理心流」を基本とした殺陣ですが、これは興味深ったです。天然理心流が何故実戦に強く、竹刀剣道に弱いのか 何となく理解できました。幕末の剣術流派で実戦に抜群の強みを見せたのはこの流派が筆頭です、次に薩摩示現流でしょうか。映画では400諸流と言ってましたが白刃勝負をしたのはこれらの流派が顕著です。

しかしあっという間の2時間でした。十分に楽しめた2時間でした。機会があればもう1回じっくりと見てみたいところです。

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