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またまた時代劇を堪能 [映画]

映画「黒書院の六兵衛」原作 浅田次郎 

有料テレビでみた

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厳密に言うと映画ではなく「連続ドラマ」だそうだ 主演は吉川晃司・上地雄輔 主演たる吉川晃司は終始セリフなし 表情だけの演技である この役者というか歌手というか、この人は一体にどちらが本業かわからない しかし時代劇役者を演らせたら右にでるものは無いと勝手に思い込んでいる 

この作品は小説を良く踏襲している 数年前に小説を読ませていただいた、しかし小説の表現ではリアルに情景を想像できなかった、よって小説自体はそれ程感銘を受けなかった作品だ 

ただ、江戸城内の今は失われた仕来りや慣習が印象的だったので妙に記憶に残った作品だった




IMG_1788.jpgストーリーは江戸時代が正に終焉するその時を描いた最後の武士の物語 

「勝・西郷会談」で江戸城明渡しが決定 城明渡しに際しての城内混乱と最後の武士達の生き方を一人の武士を通して見つめるという内容 そして主人公「的矢六兵衛」の無言の抵抗なのか 「武士の魂」の具現化か なにしろ無言を貫くその行動は視聴者にも判然としない 

1話から6話まで続く物語は時代転換の一瞬を切り取ったものだ 

主題となっているのは 思うに「武士の覚悟・武士の魂」 亡びゆく武士の最後の意地が感じ取れる映画だった 

この作品で注目したのは主人公の行動よりもその仕草だ 一に食事を摂る時の作法は秀逸だ 

この食事作法が何流かは知らないが実に美しい 

端然として行儀よく箸の上げ下ろしまで美しい 

食べ方は人間の本能に帰着するので様々な食べ方があると思う、どれもが正しいが美しい食べ方は少ない 

二に城内での歩き方 貴人に拝謁する時は「膝行」というらしいが凛として美しい歩き方だ 

「ムーンウオーク」を膝でやるような歩き方

 

見惚れてしまう 


IMG_1718.jpg10年程前に「居合」を習った「居合腰」という刀を振る前の基本動作を学んだ時この膝歩きに近い腰使いで居合を止めた 

キツイのだ 

この「居合腰」1kgの木刀を使用する(真剣が1kgなので)この極太木刀を使って「居合腰」2000本の素振りをやった 1週間で居合を断念 

それ程つらい修行だった この膝行を会得するには同じくらい鍛錬が必要だろう 

全話鑑賞は6時間程かかるが実に興味深い作品だった 

江戸城内の奇態な風習 大奥が一日で崩壊する様 職を失い絶滅に向かう幕府武士 

薩摩長州軍人の成り上がり行為と行儀の悪さ

「ラストエンペラー」の中国清朝が崩壊する時と何故か重なる 

時代が変わる一瞬の表情がいい

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大山詣り [旅行]

寒川神社に初詣に行ってきた

 

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今年の正月はアクシデントから初詣に行きそびれ もう春である 桜も散って新入学も終えた今日この頃である だいぶ時節が進んでしまった、このまま行かずに済ませてしまうと心残りになりそうだ

もう一つ今年の運もどうなるかわからないでは心もとない

 

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寒川神社を択んだ訳は「相模の国一の宮」パワースポットである 家から1時間半 都内には有数のパワースポットが散在している ここにしたのは初詣のついでに大山豆腐をいただきたいという、願いとは無関係な思いからだ 

寒川神社のご神体は「寒川比古命」「寒川比女命」の二柱 この神様聞いたことがないぞ 「相武国造」さがむのくにのみやつこ と読むそうだ 相模の国は古来「相武の国造」が治めていたそうで 「さがむ」が「さがみ」と音変化して神奈川県は「さがみのくに」になったようだ 字はひらがな読みに漢字を宛てているので意味はない 音はさがむだったのだろう そうすると「さがむ」は音的に「さむかわ」にも似ている 

きっと「さむかわ」は古代相模の国の国つ神だったのだ

これは古い神様だ

5世紀雄略天皇の時代からある古社である 「空白の5世紀」と言われるまだ日本に記録が無い時代から存在している 

1500年前から人々の願いを聞いている神様なのでご利益は溢れている 

八方除けのお札をお願いしてご祈祷いただいた 

おみくじは大吉を引き当てた


 

ここから真の目的たる大山豆腐に向かう 去年は同じコースを辿って「東学坊」というお店でランチコースをいただいたが今回は「こま参道」へ足を伸ばす 

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こま参道は車で行ける終点駐車場から向かうケーブルカー駅までの間にある階段参道 

息をハアハアさせながら登ること20分程、そこそこの場所にある「塚本みやげ店」ここでお豆腐をいただく 

コース料理ではなく単品料理だがお蕎麦や色々 メニューは豊富だ 

ここの「みそ豆腐」は絶品だった!

味噌の味が最高 同じ味噌が「みそおでん」にも使われていてこれも注文 

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気軽に大山豆腐が食べれて満足だった 

予約が必要とか手続きなしが最高!

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津久井城ツーリング [ツーリング]

雨がポツポツと降ってきた 今日の天気は曇り 降雨確立60% それにしてもまだ時間は早い、早くも天気予報が当たったか。んー 残念だがついていないな!ポツリポツリと降ってきた雨は時折大粒の雨に変わり また時雨となって、どうも先が読めない天気だった。

津久井城

IMG_1675.jpg今回は道々こんな独り言を繰り返して、春の変わりやすい天気のもと神奈川県相模原市の津久井城に行って来ました。ルートは中央高速高尾ICから国道20号 相模湖を経由して津久井湖です。津久井城行きを思い立ったのは愛車Xmaxを走らせようと 早く慣らし運転を終了する目的も含まれていましたし、日帰りには程好い距離なので。昼過ぎには雨も止んで曇り空でいいお天気になりました。津久井城は山城です、当然山登りは必須条件となります。病気上がりの身には多少辛いところもありますが「チャレンジ!」 駐車場から公園内に入るとすぐにギャラリーセンターがあり、ここで少しお勉強できます。津久井城は相模の北条氏の支城で国境線の最前線基地です。もう目の前には甲斐の武田氏が君臨しています。


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武田信玄は1569年小田原城を包囲します、駿河侵攻の一環です。この小田原城包囲の帰り、津久井城近辺の三増峠で信玄対津久井城守備隊との間で合戦が起こりました。「三増峠の戦い」です、戦国史上最大の山岳戦と言われています。武田・北条合わせて4000人の死傷者が出たとされています。勝利は武田方で、この要衝津久井城は北条方の前線基地となっていました。

三増峠

IMG_1663.jpgさて、山城散歩は少し山登りすると展望台が現れまして、この展望台からは三増峠から甲斐の山々まで一望できました。この上の天守付近や曲輪跡までは体力的に無理ということで諦めました。全体を丹念に回れば5時間程度は掛かりそうで 山道は良く整備されていますので気合を入れて行けば楽しいでしょう。ここから三増峠に行ってみたいと思いました。戦跡が点在していて 戦国の風景が味わえそうで この峠 これだけの死傷者を出していることもあって有名な心霊スポットでもあるのです。着く頃には夕方なので正直イヤですね 今回は思いだけで帰路につきました。

IMG_1661.jpg展望台から
Xmaxですが帰りは町田ICから高速を利用 少しアクセルを開けると加速は素晴らしいです、前車ADVは速度100kでハンドルがガタガタしてきました Xmaxは120ぐらいまですぐ加速します。車重もあるので高速安定性はバツグン

カーナビはやはり使えないですね!

カープレーを付けた方がいいかも ただカーナビあるのに新たにカープレーは なんか残念です

燃費はこのツーリングでリッター32程走りました

ADVは40でしたからこんなものかなー

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Cafeツーリング 駒沢編 [ツーリング]

愛車Xmaxに乗れていない現実に少し苛立っています。

IMG_1498.jpgでも今日も北風が強く、昨日は雨降りで と中々気分よく乗れる日は少ないようです。そんなことから思いついたのが「Cafeツーリング」 

最近はコンロ持参で河岸辺りで「一人飲むCoffee」 というシチュエーションが普通のようですが、チェアリングという呼び名だそうで。

お店で飲む珈琲を満喫したい!若い頃外回りで歩き疲れた時、砂漠のオアシスのような存在でした。営業で上手く行かなかった時疲れを癒してくれた隠れ家です。いまだに記憶の奥底に残っていて走馬灯のようにその一場面が彷彿とよみがえります。

そんな思いに駆られて行きたくなるのです。

でも最近の喫茶店はエキナカに多く、固い椅子と人が溢れたちょっと間の休憩所 長く一人の時間を楽しむ空間ではないです。そこで少し足で見つけようと出掛けてみました。寒いので遠くには行きません、都内近郊で済まそうとの魂胆です。

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今回は駒沢通りを選んでみました、ちょっと閑静な住宅街が広がる地域です。こんな昼間人が少ない場所での珈琲三昧は中々魅力的です。運が良ければお客さん自分だけなんて、最高の場面が待ってるかもしれません。第1回目なのでストレートCoffeeが美味しそうなお店に行ってみました。お店入口脇と奥に小さなテーブルが2・3席 一人で楽しむには十分なスペースでした ブレンドを注文して暫く待ちます お店の脇は駒沢通り、窓から行き交う車を見ていると飽きません このお店注文してから珈琲を淹れてくれるようです。客は自分だけなので(当たり)メニューを見ながらお店の人にちょっと質問 浅煎り珈琲がメインのようで 濃いめはブレンドを中心に3種類程度とか 浅煎りの銘柄珈琲が売りでこちらは7-8種類 今回はブレンドを注文 味を楽しみます さすがに珈琲の温度も優しく熱過ぎずぬるすぎず適温です。外の景色も陽の光に満ち溢れて ゆったりとして珈琲時間が流れます。心地よい音楽が店内に流れ いい感じ 

近くに焼き立てパンのお店があり、帰りはここでパンを買うのもいいかもしれません。その向かいにはスーパーがあり買物ついでの珈琲タイムもありです。



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そうそう今回は神の靴をゲットしました。暫く病院通いしている関係から足に注目するようになりました、歩きやすい靴 これは人生を豊かにするキモですね 歩けなくなったら人生は終わりだ そんな観点から選んだ逸品でしたが素晴らしいの一言でした 

写真載せます。

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今回はそれ程滞在時間は長くなかったですが充実の珈琲タイムでした

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日経平均34年振りに史上最高値更新 [雑感]

さてさて、バブル依頼34年かけて株価が史上最高値更新しました。まだ自分が30代の時に記録した最高値が今更新されたのです。何と自分が60代後半まで日本経済は1歩も進んでいなかったということですね。私の仕事人生の大半は経済成長のない社会で過ごしたことになります。

IMG_1487.jpg何とも複雑ですね。

思い起こせば30有余年前、祖母が大事にしていた貯金残高を確認してくれと言われて銀行に行ったことがあります。その時祖母は300万円の定期貯金をもっていました、この確認でしたが銀行窓口で示された金額は500万円にもなっていました。この時の金利が7%ぐらいだったと思います。先日100万円の郵便貯金を解約しましたが金利は税金引かれて2800円でした。

何ともやるせない気持ちになりましたね。

日本の経営者や政治家はこの30年以上に亘って誰と競争していたのでしょうか?大企業の重役さん達や官僚は頭のいい最難関大学の出身者で占めれらています。そんな日本の最優秀な人達は34年間 人件費とコストカットにしか興味がなかったのでしょうか。私も同じ時代に生きた一人として戦犯だったかもしれませんが私のような三流大学出身者は経営の一員には加われません、いわば兵卒のようなものです。だから兵卒人生を歩んでこんな現実に直面したのでしょう。

ちょっとこの出来事には感慨深いものがありました。

この頃いくつかの場面でで面白い体験をしたことがあります。

エピソード1 会社仲間とあまりに世間の景気がいいと話題になり、飲みに行こうと、それも居酒屋ではなく可愛いお姉さんがいるところ お店に入ると黒服のお兄さんが席へと案内してくれます、暫くするとお姉さん達が来ました・・・色々と会話をするのですが弾みません ただライターだけはしっかりと握って離さないのです。そして場繋ぎにタバコを持つとすぐに着火してくれます。そんな事が数回続くと こいつら単なる火付け役?と感じてきました 結構なお金を払って店を出て後日思い返すとこの女性達のお手当は横に座って2時間3万円とか 何の話題も無くタバコ火付けでこの時給だったんですね。

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エピソード2 外回りで京浜東北線に乗っていた時のことでした、蒲田から鶴見辺りを走っている時隣に座った2人組の男性が競馬新聞を広げながらの会話が聞こえてきました。「お前よー。そんな新聞ばっかり読んでいないでもう少し頭使えよ!」するともう一人が「何だよー。それじゃ何か儲かる話しでもあるのかよー。」もう一人が「だからよー。日経新聞でも読んでもっと簡単に金儲けできるよう勉強しないと世間から置いていかれちゃうよー」 この会話には恐れ入りました。

競馬新聞の愛読者の人達でさえ「日経新聞」読むんだー。 とこの時感心しました。

この時世の中の全ての階層で株価史上最高値を享受していたのです。

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今回の史上最高値更新で誰がその利益のおこぼれを享受できるのか 

どうも富裕層は益々富裕になり 我々は置き去りにされる運命にあるようです。

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Xmax 納車レビュー [ツーリング]

前回ブログ更新から随分と経ってしまいました。

IMG_1465.jpgこの間体調を崩してしまい、今日はもう2月も後半になってしまいました。少し復調してきたので再開です。

さて、Xmaxが納車されたのが11月24日でした、もう3ヵ月も経ちましたが現在の走行距離は600kと少な目です。レビューという程乗っていないのが現実です。

体調不調で近場乗りが多く、先日千葉まで遠乗りできたのが唯一のツーリングでした。

感想ですがやはりエンジンが大きくなった分車体の安定性で余裕の走りとなりました。その分車体は重くなり取り回しは正直言って大変です。コケたら恐らく一人で起こせないと思います。まだ慣らし運転なのでスピードは70k程度に抑えての運転ですので十分な加速性能は味わえていませんがレスポンスは感じられます。それと風防が大きいので風圧があまり感じられず疲れないのがいいところでした。

純正で付属しているカーナビですが微妙な操作性です。このカーナビしっかりと案内はしてくれますがガーミン製なので今一感があります。目的地の検索が出てこないですね。出掛ける前に一回テストしないとルート決定できません。目的地の住所検索も精度低く、最悪座標検索しなければなりません。グーグルで目的地の座標を決定してからなので二度手間です。それとアプリとバイクをブルートゥースで繋いでいるのですがよく切断します。そうすると接続してからもう一度検索し直しになるで、現地での使用はめんどくさいですね。

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これならヤフーカーナビの方が便利です。ただスマホカーナビの弱点はスマホが熱くなって使用不能になることです。

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そんなこんなで一長一短、進化過程というところです。

もう少し長距離乗って感想を綴って行きたいところです。

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adv150乗換え顛末記1 [ツーリング]

9月以来暫くお休みしていました。この間色々なことがありました、少し整ってきたので再開です。

DSC04574.jpg今回は1年半乗ってきた愛車バイクの乗り換えです。

このバイク 街乗りには何の不足もなく、実に乗り易いバイクです。軽くて、小回りが効いて高速にも乗れて万能なバイクです。ほとほと満足していました。それなら何故乗り換えることになったのか?事故や故障ではありません。ロングツーリングにはしんどいのです。高速での限界速度は100㎞、巡航速度は80㎞というところです。これは端っこの車線をゆっくり巡航している時はいいのですが、いざ追い越しが必要な時は厳しいものがあります。それと車体が軽いことが仇なして100㎞越えると不安定さが増します。今バイク生活の主体は街乗りとツーリングなのでもう少し大きいバイクが欲しくなったというのが本音です。

こんなことから乗り換えを決意したところです。

そこで次は何に乗り換えるか?候補をいくつか選定して見て廻りました。BMW400GT これはショールームで見せていただきました。350CCのスクーターで車検有りという代物です、価格は120万円。魅せられました。試乗を勧められましたが色々考えた上保留としました。問題は車重と車検。重いのは年齢的に致命傷です。次の候補が250ccスクーター ビクスクです。ホンダフォルツア このバイクはショールームに飾られていません。カタログとユーチューブ映像のみでした。ホンダいわく納車待ち5ヵ月、よって展示車もなし、説明もなし。カタログだけくれました。もう一つのビクスク ヤマハXmax250 10月1日に発売された新車です。こちらはショールームの展示も有り、フォルツアに対抗しているようで親切に説明してくれて、納期も比較的リーズナブルでした。次がスズキのバーグマン200 こちらは発売されてから時間もかなり経っている名車です。スズキはもう一台 Vストローム250というツーリング主目的車が有って、これが本命のようでした。
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熟考しました。


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やっぱり年齢から考えるとクラッチは面倒!スクーターに絞り、BMかヤマハで決戦投票となりました 車検・車重と鑑みてヤマハXmaxに決定です。思い立ったが吉日でXmaxを注文しました。

しかしヤマハのディーラーはYSPと言うのですが 接客対応は実に親切なのですが商談は最低です。値引き0 ETC付替え無し 現金払い 大名商売とはこのことです。安いバイクではありません 76万円の価格設定です。特に価格と付帯サービスについてはメールで「一切対応しません」の一言で終了、話し合いの余地ゼロ。

ホンダドリーム・ヤマハYSPはBM等の会社姿勢を見習うべきです。

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Xmaxを十分に楽しんだら将来はBM400GTを乗りたいと胸に刻みました。

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歴史探偵 半藤一利展 [展覧会]

前回より随分と時間が経ってしまいました。

Scan20230907-2.jpgここ数ヶ月入院、体調回復に時間がかかってやっと一息ついた処です。先日九段下を通りかかったところ昭和館でこの企画展が行われていました。人物として敬愛している作家でしたので早速出掛けた次第です。全体1時間程度で回れる内容の無料企画展でした。著作物と人物史そしてDVDと内容に見応えがあり、特に際立つのは当時の有名作家との交友関係やそこから学んだ多くのことが作家としての著作物に結実していることでした。最後に半藤先生の著作物一覧を貰って帰り、この著作物一覧から「ソ連が満州に侵攻した夏」を注文しました。

さて購入したこの作品をすぐに読み始めましたが自分の知らなかったことが多く掲載されていて驚きました。この作品は第二次世界大戦の最終場面を描いた力作で、この本を書くにあたって膨大な資料を参照しなければ書き上げることは出来なかったと思われる労作です。日本が降伏して戦後秩序が定まる最初の一歩と降伏に伴う最後の混乱も具体的に描かれています。幾つものの何故が解明されていきます。日本の戦争が始まる1931年から満州事変・日中戦争・太平洋戦争はその始まりから真珠湾に至る時代まで映画や小説等で局面毎に見たり聞いたりしてきました。しかし降伏時の状況はすんなり戦争集結して平和が訪れたと 20年8月15日を境に戦争は終わったという印象が強くありました。中国残留孤児はこの時逃げ遅れた人達の話しだと思い。北方領土は戦争終結時にソ連に捕られたと シベリア抑留は捕虜にあった人達の不幸と しかし全ての真実をこの本から教えてもらいました。

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前首相が執念のように取り組んだロシアとの北方領土交渉 一方的に略取された、戦争終結時に占領されそのまま帰属された 北方領土がロシア領になった理由がソ連の理不尽なる振る舞いと思ってきました。

しかしこれは既に1945年2月の「ヤルタ会談」で米英ソの首脳によって約束された戦後処理策だったのです。米国ルーズベルトはソ連参戦を懇望していて、その取引材料になっていました。更に日本政府もソ連を通じて和平工作を行っていきます。沖縄戦終了後からこの工作に政府はのめり込んで行き、最終的には北方領土割譲は政府自体も取引材料に一考していたのです。ソ連スターリンは参戦条件に北海道分割統治までアメリカに提案しています。このような国際政治の複雑な秘密交渉を全く認知していない日本政府を無知蒙昧と断じています。この時の日本政府の最大課題は国体護持でした。領土等は考えの外にあるのです。片や日ソ中立条約を結んでいるスターリンは条約違反の見返りと大義名分を求めていました。米国の原爆投下がポツダム宣言受託を促進し、スターリンは焦ったのです、そして8月10日中立条約を無視してソ連は一方的に参戦し世界分割統治に参加したわけです。この時守るべき関東軍は前線部隊を置き去りにして一早く撤退してしまい悲劇が起こったのです。一番最初に引き上げる事が出来たのは軍人軍属の家族だったと言われています。

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最後に本文から引用します「日本は・・・・ソビエト連邦の仲介で全般的和平が実現するなら、ソビエト連邦の要求をすべて受け入れる と、最高戦争指導会議がきめていたともいう」・・・「ソ連が満州に侵攻した夏」から ロシアの領土感覚はニコライ王朝からの遺訓がいまだに生きているのかもしれません 

ウクライナへの侵攻もそのラインにあるのかな 

かつての日本と同じ轍かもしれません

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古代蓮の里と埼玉古墳群 [旅行]

梅雨末期の豪雨が九州北部から山口・島根を襲っています。福岡県久留米市田主丸町では大災害となってしまいました。この町には若い頃から随分とお世話になりました。最近こそ行ってませんが毎年訪問していた時期もありました。この町の町名はちょっと難しい読みになっていますが「村人がたのしいいい村だ」という意味から「たのしまる」となりやがて「たぬしまる」になったとか、それ程豊な村だったという事らしいのです。町の裏側は「耳納山脈」が阿蘇まで連なり風光明媚なところ、今回はこの耳納山脈が山崩れを起こした訳です。

まさかそれ程の雨が降るとは!

親戚が久留米に居りますが床下浸水まで来ていると悲痛な叫び

何も出来ませんが「お見舞い申し上げます」

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東京は一転して梅雨が明けたかのような真夏の天気となり、気温は36度越えの毎日 そんな中 先日納車になったマイカーで前から行ってみたかった埼玉県行田市の「古代蓮の里」に行ってきました。蓮は昼には花を閉じるので朝駆けで参ります。現地には8:30には到着、この時点で駐車場は満車 ギリギリセーフで滑り込み。古代蓮を堪能します ココの蓮は2000年~3000年前の蓮の種から発芽した本物の古代蓮

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でも暑い!

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展望台に登り絶景を味わい 田んぼアートも売りのようで こちらは良くできています。

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ここから埼玉古墳群に向かいます、何回来ても癒される空間で、古墳が多数密集して古代の生活が彷彿としてきます。うだるような暑さに人もまばらでゆっくりと逍遥 駐車場から続く古墳の道は石田三成が忍城攻めで構築した水攻めの遺構 想像力が全開です!

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この古墳群は「さきたま古墳群」と呼ばれ「さいたま」の古語が「さきたま」であることから名付けられたとか 

古墳資料館を覗きます。国宝の「稲荷山古墳出土の鉄剣」があります。この鉄剣に象嵌されている銘文が歴史を変えたのです、倭の五王 空白の世紀と呼ばれる時代の鉄剣に「ワカタケル大王の寺、シキの宮にある時・・・」この部分が謎の倭の五王 武(雄略天皇)が実在したことを証明したのです。ワカタケルは雄略天皇で古代中国史書では武 これと同じ鉄剣が九州でも出土し、当時大和朝廷が全国支配していた有りようが明白となった遺物です。日本書紀にはシキの宮も書かれていてシキは「磯城」

全て見学して堪らず「ソフトクリーム」で涼をとり、帰りは街道沿いのお蕎麦屋さんで十割そばを堪能

帰路に着きました。

新マイカーの乗り心地も大満足な一日でしたー

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身に降りかかる様々な事 其の2 [雑感]

人手不足で経済が上手く回っていないというニュースが頻りに流れています。私が現役の頃は人が多すぎるとリストラの嵐が吹き荒れていました、でも経済が上向いているとは言い難い 何とも不条理な時代です。
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さて、前回はエアコン顛末を報告、こちらはY電気購入より1割高で決着し快適な日々が甦ってきました。しかし一つ解決すると第二弾が待ち構えていました。顛末は 前回報告の息子のアキレス断裂は入院となりまして、入院日 歩けないので病院へ送って行くことになりました。何と!病院まで後1kmというところで車が故障してしまったのです。これは信号待ちでいきなりエンスト、そのままエンジンがかからなくなりました。息子等はタクシーで病院に向かうことに。

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さてさて、二車線道路の大きな街道でエンコ!運よく惰力で路肩に寄せて緊急停車です。近くの店舗に(丁度よく車屋さんで)邪魔でしょうけど緊急で申し訳ない旨伝えて保険会社に連絡。レッカー手配をして知人の整備工場へ連絡 緊急整備を依頼します。ところが30分程レッカー待ちしているとエンジンがかかりました。これは行けそうなのでレッカーをキャンセルして自走で整備工場へ持ち込みました。しかし整備工場に着いた塗炭また同じ症状になります。エンジンはかかりません!車からのサインは「espなんちゃら?」何が何だか 整備工場で早速コンピューター診断をしますがどうもコンピューター深部の故障なのでディーラーに持ち込むしかないとのと。これが最近の車なのです。

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昔は熟練の整備士さんがいじくって直してくれました、

今は手の施しようがないとのこと。

ここからまたもやレッカー手配でディーラーに持ち込みます。ディーラーからの回答が夜に来ました。トランスミッションの故障で丸ごと交換になるので修理費は40万円!この車10年所有の15万キロ走行の使いきっている愛車です。もうフロントライトは次回車検は厳しいと言われた猛者です。

診断は「40万円で修理しても次々不具合が見つかるので寿命です!」車は我が家では必需品 無いとエライ事になります。

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新車か!シニアにとってここの出費は痛い!ディーラーは早速新車見積もりを持ってきました。金額は400万~500万 無理!他に無いかと近所のSディーラーへ 今車はありません!次のHディーラーへ 用意できる車は1台です!だいたい7ヵ月待ちとのこと。ならば中古車を!(この間1週間経過)新車提示のディーラーは大幅値引きと即納車を条件に凄いアプローチ、でもこの歳で500万近い借金はできません。

同じ系列の中古車を物色して3台まで絞りました。

迷っているうちに手頃な価格から次々と売れてしまいます。

残った一台を早急にまとめたところでした。

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半導体不足とかでこんなに車がないんですか!

今は満足な一台で満喫!

支払を考えると気が病む毎日!

老後に待ち構えていたトホホでした~!

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