日経平均34年振りに史上最高値更新 [雑感]
さてさて、バブル依頼34年かけて株価が史上最高値更新しました。まだ自分が30代の時に記録した最高値が今更新されたのです。何と自分が60代後半まで日本経済は1歩も進んでいなかったということですね。私の仕事人生の大半は経済成長のない社会で過ごしたことになります。
思い起こせば30有余年前、祖母が大事にしていた貯金残高を確認してくれと言われて銀行に行ったことがあります。その時祖母は300万円の定期貯金をもっていました、この確認でしたが銀行窓口で示された金額は500万円にもなっていました。この時の金利が7%ぐらいだったと思います。先日100万円の郵便貯金を解約しましたが金利は税金引かれて2800円でした。
何ともやるせない気持ちになりましたね。
日本の経営者や政治家はこの30年以上に亘って誰と競争していたのでしょうか?大企業の重役さん達や官僚は頭のいい最難関大学の出身者で占めれらています。そんな日本の最優秀な人達は34年間 人件費とコストカットにしか興味がなかったのでしょうか。私も同じ時代に生きた一人として戦犯だったかもしれませんが私のような三流大学出身者は経営の一員には加われません、いわば兵卒のようなものです。だから兵卒人生を歩んでこんな現実に直面したのでしょう。
ちょっとこの出来事には感慨深いものがありました。
この頃いくつかの場面でで面白い体験をしたことがあります。
エピソード1 会社仲間とあまりに世間の景気がいいと話題になり、飲みに行こうと、それも居酒屋ではなく可愛いお姉さんがいるところ お店に入ると黒服のお兄さんが席へと案内してくれます、暫くするとお姉さん達が来ました・・・色々と会話をするのですが弾みません ただライターだけはしっかりと握って離さないのです。そして場繋ぎにタバコを持つとすぐに着火してくれます。そんな事が数回続くと こいつら単なる火付け役?と感じてきました 結構なお金を払って店を出て後日思い返すとこの女性達のお手当は横に座って2時間3万円とか 何の話題も無くタバコ火付けでこの時給だったんですね。
エピソード2 外回りで京浜東北線に乗っていた時のことでした、蒲田から鶴見辺りを走っている時隣に座った2人組の男性が競馬新聞を広げながらの会話が聞こえてきました。「お前よー。そんな新聞ばっかり読んでいないでもう少し頭使えよ!」するともう一人が「何だよー。それじゃ何か儲かる話しでもあるのかよー。」もう一人が「だからよー。日経新聞でも読んでもっと簡単に金儲けできるよう勉強しないと世間から置いていかれちゃうよー」 この会話には恐れ入りました。
競馬新聞の愛読者の人達でさえ「日経新聞」読むんだー。 とこの時感心しました。
この時世の中の全ての階層で株価史上最高値を享受していたのです。
どうも富裕層は益々富裕になり 我々は置き去りにされる運命にあるようです。