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森戸川源流を探して [探鳥]

朝早く起きて探検モードで出発です。今日は三浦半島 逗子葉山駅からのスタートです、川久保バス停までバスで行くのが王道のようですが歩いてみようということで歩きます。途中から霧雨が降ってきました、強い霧雨に変わってきました。天気予報は曇り後晴れ、ちょっと違うジャンと思いつつ進みます。川久保バス停まで30分ぐらい 林道入口まで40分ぐらいでした。

しかし何と林道ゲートは閉鎖され鍵が掛かっています、雨も酷くなってきたし止めるか! という思いが強くなってきて又来た道を戻ったんです、40分かけて。

スタート駅に戻りました、まだ朝の9時過ぎでした。これでは折角の早起きが勿体ないので「横浜自然観察の森」に向かいます。金沢八景からバスで20分程で着きました。ここはビジターセンターも完備され雨宿りも出来ます。道々森戸林道をヤマレコで調べたらゲート右側から中に入れるスキマがあって普通は皆そこを使うらしいです。無念!

気を持ち直して園内を観察です、鶯とガビチョウの声が聞こえてきます。まだしつこく霧雨は降ってきます。雨の日の探鳥は人が居なくてむしろ良く見えるとブログに書いてありましたので期待大です。行けども行けども鳥はいません、見えません。と思っているところにリス発見。素早い動きで森の中に消えていきます。

ウグイス.jpg暫く行くと鶯を写真に収めることが出来ました。鶯の声は美しいのですが姿は見つけにくいです。このままでは帰れないと金沢自然公園から金沢文庫に向かう事を決意します、ここから1:30ぐらいです。

これまた鳥は見かけません、と またリスです、これも素早く木に登って降りてを繰り返す内に森の奥に消えていきました。

金沢自然公園では空にトンビを見ただけでした、という内に公園の外にでてしまい金沢文庫駅に来ちゃいました。

大失敗だー! 予定通り森戸林道を行けば こんな筈じゃなかった!

リベンジするぞ!

もう1回近々挑戦します。  今回はウグイスの写真1枚だけでした。

GPSはずっとオンっだったので 歩いた距離何と 28K 

コースタイム5:30でした。

リス.jpg
証拠写真程度でリスでした。

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高尾山口駅~梅ノ木平~城山湖 [探鳥]

イワツバメヒナ.jpg早朝高尾山口駅に着きました、今日も探鳥メインで登山です、まずは京王線高架下のツバメ君の子育てを見に行きます。あちこちに巣と地面には糞が!子ツバメはだいぶ大きくなっていました、もう巣からこぼれ落ちそうなぐらいです。そんな様子を確認して出発です。

シロハラ2.jpg甲州街道を甲府方面に進みます、暫くは車道を行きますが右横が川なので飽きることなく、風景を楽しみながら行きます。見えて来ました梅ノ木平バス停!圏央道のジャンクションをくぐった先でした。ここから峯の薬師方面へ進みます。山道はここからです、鳥見には最適な道です。川の中にジャブジャブと走る鳥、何とシロハラです、続いてキセキレイのような鳥を見つけたのですがこんな時に限って電話がかかって見失いました。ツイテないのかなとー思いつつ  電線にツバメが休んでいます、ここからだと言い聞かせて奥へ奥へ

木の上が騒がしいので暫く見上げていると見つけました 「エナガ」でした!ここは暫く堪能させてもらいました。

キビタキ3.jpg森に入って小一時間 と「キビタキ」が来てくれました。前方の枝に暫く止まってくれました。これも感動しつつ鳥のさえずりはうるさい程聞こえますが姿が見えません、そんな時杉の木を2羽の小鳥が登って行きます、双眼鏡で見ているうちに木の上の方に行ってしまいました。早い動きでした、アッと言う間ですキバシリのようでした。

この先もいるかもと期待大です。と言ううちに榎窪山に着いてしまいました、ここから城山湖に向かいます。城山湖には野鳥観察小屋があるのでそこでお昼にしようと思います、野鳥がごはんを食べながらみれないかなあーという期待です。


野鳥観察小屋に着きました、30分ぐらいごはんを食べながら現れるのを待ちましたが空振りです。結局この日はこれで終了です。

声は良く聞こえたんだけどなあー  という事でうまく歯車が合えば次回期待出来そうです。

ここからの撤収は大戸バス停から橋本行きバスに乗ります、途中法政大学を通りますがここに行けばバスは各方面にいっぱいあります。城山湖から法政大学までは歩くと4kmぐらでしょうか。

今日の歩いた距離 9.6km コースタイム5:11分でした。

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燃えよ剣 土方歳三と新選組 [本]

A59043D8-85C7-4B60-96B5-209C89CC9D21-387-00000012F1DA29A0.jpg最近急に維新だの新選組だのと世情が騒がしくなりました。岡田准一主演の「燃えよ剣」がロードショーと話題になっています。この小説は司馬遼太郎原作の幕末物代表作です、これと「龍馬が行く」はその頃の若者に多大な影響を与えました。人生は龍馬のように生きたいとどれ程の人が思ったことか。司馬遼先生の小説は主人公を偉大に書き過ぎているきらいがあると思っています。

さて、土方の方ですが多摩日野に農家の息子として生まれました、農家と言っても庄屋クラスの豪農です、また天領でもあるので非常に恵まれていたと言っても過言ではありません。小説では天然理心流道場近藤勇とその一派が新選組を組織し幕末を戦い抜く物語です、特に近藤・土方は幕臣にこだわります。幕府から禄をもらい旗本になることを切に望んだと言われてます。青春の志に生き燃え尽きたという設定です、実際その通りの生き様を見せてくれました。

土方は組織運営に秀でていました、新選組の隊規はそれを物語っています。しかしこの掟を良く見るとこれは武士の考えることでは無いと思われます、武士は主君に忠勤を励みますが忠と恩の相互関係にあります。この頃脱藩という主家を捨てる行為が横行しますが新選組では脱隊を切腹にしてます。理由は士道にもとる行為と規定しています、武士は脱藩しても切腹とはなりません。ならば士道とはなんでしょうか?武士道と置き換えれば「武士たるもの七度主君を変えねば武士とは言えぬ」と定義されたりします。

土方の考え方は農村の考え方と言ってもいいのかもしれません、農家は農作業を個人や家族だけで行うと大変ですので村を上げて協力しあいます。だから村の総意に沿わない人達を村八分にして村の掟に従わせます。という論理からすると土方はやはり永遠の農民であって切に武士を望んだということになります。この考え方は一理あると思っています、ただ彼や新選組の連中は本当に凄腕の剣士だったことも事実です。

この時代の武士は真剣を使えず竹刀剣術に終始していますが彼等は真剣に強かったのです。日本剣術史上誰が最強かと考える時いつも名前が浮かぶのは沖田・近藤・土方と思ってます、なにしろ実際に斬り合いで人を斬ってます。

特に沖田は最強と思います。

近藤の剣は重いと言われてます、本当かどうかは分かりませんが重い剣は体験してます。剣天然理心流.jpg道での経験ですが現代で最高の師範からの一撃は鍔を割る切り落としの技でした、この技で一刀両断された恐怖を今も鮮烈に記憶してます。

剣の腕は一にその使う人の能力ですから出自には関係ないですね。


さて、維新だ新選組だと時代が逆戻りしたような感ですが

                                                                   

本当は誰が一番強いんだ!




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コロナと経済学 [経済]

DSC_8847.jpg経済は現象の科学と言われています。一応経済学部出身なので割と興味があるのです。さて、昨今新しい経済学理論が出ています。自分の学生時代は2つだけでマルクス経済学と近代経済学です。俗にこれを「マル経」「キン経」と呼んでました。マルクス経済学・近代経済学共に詳しくはウイキペディアで。マルケイは古典派経済学理論で19世紀初頭カールマルクス、キンケイはジョン・メイナード・ケインズによって20世紀にうちたてられました。共に資本主義を分析して人々が幸福になれるように考えたものです。しかしもうこの言葉は死語のようにほとんど聞きません。最近良く聞くのが「新自由主義」「MMT」等の新しい経済理論です。そこで最近このコロナで新自由主義の功罪が叫ばれ始めました。この学説の日本での導入者は竹中平蔵博士です。確かこの先生は学者で小泉政権の時に大臣になった人です。ここから日本は新自由主義へと邁進するのです。この学説の罪の方が今糾弾されています、それは格差社会の招来です。その原因がこの経済理論に基づく政策だというのです。どの時代にも格差があるのですが、今の格差は超資産家と貧乏人の2極化に進んでいるというのです。このコロナで株価が暴落したのはつい先日です、しかしながらアマゾンのCEOはこの暴落とコロナで3割資産が増え資産総額は30兆円だそうです、ちなみに日本の税収は40兆円程度と言われてます。

大まかに階層は多段階で日本でも高所得者と中産階級と低所得者というように3階層ありました。でも中産階級が低所得者層に落ちてきているのです。    

知らないうちに!   ザワツイテきますね。


それは所得が増えないからです、日本は20年間所得が伸びていません。長いデフレにより所得が伸びなくても食えたからです。言い換えれば生活が貧窮しなかったのです。北海道に外人観光客がきて日本は何て物価が安いんだと喜んでいました。寿司1人前が2万円でも 安いと彼等は言うのです。この20年間で海外主要国と経済成長による所得格差が発生したのです、円の為替レートはドル円で100円前後でキープされていても所得が伸びないので使えるお金の量が違うのです。それでは何故所得が伸びなかったのか、経済成長しなかったからです。と言えば簡単ですがどうも日本の経営者は慎重でバブル崩壊や金融危機で貯金指向(内部留保)を強めたからだと言う人もいます。考えてみれば一時期政府は盛んに賃上げを企業に要望していました、携帯電話料金の値下げもこの一環だったかもしれません。要は可処分所得の底上げです。このコロナでも同調指向は強く皆で我慢して乗り切りました、同じように会社から我慢を強く言われると社員は皆文句も言わずに働いたのです。

石川啄木の「はたらけど はたらけど猶わが生活楽にならざり ぢっと手を見る」という状態です。


今富裕層の憂いが深まっているのです、このコロナで格差が増々広がると社会が破壊され富裕層の暮らしそのものが危うくなると。新聞ではこう解説しています。「新自由主義は税金を減らし、賃金をひくく抑え、企業への規制を緩める。富裕層が富めば、いずれ庶民に滴り落ちる。そういうトリクルダウンの考え方が政治や経済を支配してきた。しかし今や極端な格差はフランス革命のような民衆蜂起を呼びおこすだろう」


うーん 経済理論は今や自分たちの生活にまで影響しているんだ もっと勉強しておくんだった。アメリカの超富豪が「経済を支えるのは99%の普通の人」と言ってます、彼は今資本主義の危機を訴えているのです。


アメリカの人種差別問題に端を発した抗議活動・・・もしかしたら前兆!

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多摩川河原 [探鳥]

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いつものように朝早く起きて多摩川河原に直行です。暑くなってきました、日陰のない河原では結構シンドイです。

河原を散歩ですが準備も整えて来ているのです。先日アマゾンで長靴を購入しまして、本当は日本野鳥の会の長靴が良かったのですがこれは大きく野鳥の会メンバーですよというロゴが付いているのです。我々年配者はちょっと気恥ずかしいのでアマゾンワードローブで4足ぐらい撰んで履き心地を確認してから注文しました。結果野鳥の会の長靴より高くなってしまいました。でもサイズもぴったりだし、この長靴は大活躍をしてくれます。前日が雨の場合前回まで有った中洲が小さくなっていたりと川岸が変化しています。そんな時長靴でじゃぶじゃぶと川に入って場所を確保できるのです。

さて、探鳥のほうですが静かになってきました、ムクドリの大群やスズメは普段と変わりなくいるのですが他の鳥は見かけなくなりました。河原にいたシギやチドリは来ません、やっぱり暑くなってきたからでしょうか。

今日ははカモ・アオサギ・サギはまだ見かけますが遠いですね、近くに寄り着けない所にいます。やっと見つけました至近距離でツバメです。

DSC_8744.jpgそれとカワセミを見つけました。

結構長い時間楽しませてくれましたが狩りは見せてくれません、警戒しているようです。

という間に飛んで行っちゃいました。






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今日はこれまで!

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松本清張全集3 [本]

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印象に残った作品を今回は紹介したいと思っています。
清張全集巻13「黒い福音」です。巻13は他に「アムステルダム殺人事件」と「セント・アンドリュースの事件」2編が収録されています。更に付録のように「スチュワーデス殺し」論が一緒に収められています。
さて、「黒い福音」の内容について
ザット簡単に粗筋を紹介すると 武蔵野のカトリック教会「グリエルモ教会」の神父の怪しげな行動と戦後間もない日本への食料物資援助(ララ物資援助)に絡んだヤミ物資取引、これらの大元にカトリック教会が関係していると探索した警察の捜査。真偽不明で終わるヤミ物資取引事件、それから数年後杉並区善福寺川にてEAAL航空スチュワーデスの他殺死体が発見される。国際密輸組織とスチュワーデス、その背後に深く関わるカトリック教会の神父達。犯人と思しき神父を追いかける警察・新聞記者達と教団の攻防。こんな感じですかね。
どこが面白いのか?
まず聖職者である教会神父の犯罪・日本の国家中枢にまでパイプを持つ教会の浸透力・その教団が現在巨大教団に成長していること。そして何とこの事件は昭和34年実際に発生した殺人事件を題材に清張先生が推理していること。
実際に起きた事件とはBOACスチュワーデス殺人事件です。戦後の未解決事件の一つで平塚八兵衛も捜査員です。ショッキングな事件だったのはこの時代の国際線スチュワーデスは圧倒的なステータスだったのです。
事件の概略は昭和34年3月10日、杉並区大宮町 宮下橋から下流15m程の処で女性死体が発見され当初自殺と疑われたが慶応病院で解剖した結果扼殺と判明したのです。
キリスト教が日本に伝来したのは1500年代、ここから布教活動が始まりますが豊臣秀吉や徳川家康は禁教令を出して迫害します。では何故迫害したのか?キリスト教宣教師はポルトガル・スペインの世界征服戦略の先兵だったからです。禁教令が無ければ日本はインカ帝国のように植民地になっていたのでしょう。その心底が彼等為政者には非常に危険な臭いを感じ取ったとという処だと思います。
この小説からも彼等聖職者の実態と事件にかかわらず成長していく巨大教団と国家権力にまで浸透していく様は戦慄に値します。小説の結末は犯人と思われる教会神父(外国人)を重要参考人とした警察は逮捕寸前で俗に言う上層部の圧力がかかります。この時政府高官が欧州外遊に向かう総理に助言したのです、女一人の死で国際的信用を落としてはならないと。彼は敬虔な信者だったからです・・・・・ミステリーなのでこれぐらいにして。
その後小説ではなく実際の事件では BOAC(ブリティッシュ・エアウェイズ)は社員が国際密輸事件に関わったとして従業員30人前後を処分しています。そして実際の教団は何事もなかったように現代に至り、今では学校経営や教会運営で社会から尊崇されています。だいぶ前に当時の有名アイドル歌手が結婚式を挙げた教会もこの教団の教会です。キリスト教聖職者の福音・施し・自己犠牲等の神々しい言葉の数々の本心を鋭くえぐる一編です。
見上げたもんだよ屋根屋の・・・・!
 
 

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弘法山 [探鳥]

キビタキ2.jpg

弘法山にはバードサンクチュアリがあり、愛好家が結構訪れているという記事を読みました。そこで行ってみたくなりました、場所は神奈川県秦野駅からのアクセスです。色々と調べてみると秦野駅から鶴巻温泉まで7.6km縦走コースというのが一般的なようです。この時期の丹沢方面は山ヒルが出没します、対策を立てて行きます。さて、早朝8:30 秦野駅から市街地を暫く1km程歩くと弘法山登山口に到着します。付近のラーメン屋のベンチで支度を整えます、まず入念に防虫スプレーを足元に散布しゲーターを装着しカメラを担いで出発です。


最初の登り口からは暫く登山ですが階段が設えてあるので足元に不安はありません、遠くから鳥の鳴き声が聞こえてきます。暫く登ると祠のある地点に到着、ここであまりの暑さに服装を整え直し半そでになります。これは山ヒルが怖く半そでは我慢していましたが山ヒルより暑さ優先と判断しました。身支度した場所には足元に木の実が落ちていることから鳥が集まりやすいと思い暫く待機していました。するとヒヨドリ・ヤマガラ・メジロ等が姿を現しましたが素早いのでよく観察できません。まだ序の口なので先を急ぎます。中腹でトイレと駐車場があり、舗装路を越えて登ると間もなく展望台に到着。この展望台広場にサンクチュアリがありました。展望台からは丹沢の山々が一望で気持ちの良い所、富士山は雲に隠れて見えません、冬なら一望できて人気の場所だろうと思いました。サンクチュアリには2人程先着者がいて、覗ける窓は5つ程ありましたので端っこで見ました。水盤に水が満々と満たされ、そこに小鳥が水浴びにくるという光景です、距離は至近で10m以内でよく見えます。覗いた時は何もいませんでしたが直ぐにメジロ・ヤマガラがやってきて可愛く水浴びを見せてくれました。

どうも常連さん達は先程の中腹の駐車場まで車で来て、機材を搬入後一日ここで粘って撮影という感じです。観光客には場所を譲るというか珍鳥狙いだなと なんか地主(ゴルフ用語)というか 様子みて出動みたいな雰囲気で一帯を仕切っている様子でした。まあビジターなので長居することもなく10分ぐらいで退場です。


日本野鳥の会の方々はこのような場面によく遭遇するようで 嘆いていました。「写真撮りは野鳥だけが目的で自分勝手と言ってました」その通りで自分も同類かなと反省です。

その後、先を進みますが中々声だけで姿を見かけません、もう昼食でもとるかと権現山のベンチで休憩です。するとメジロ・ヤマガラがうるさく囀っています、なんだろうと見ていると群れ為して来て通り過ぎていきます。

さらに進むと綺麗な声が聞こえます、近くだ!と止まってよく見ていると見つけました「キビタキ」です。30m位の枝先に来ました、急いでカメラ撮影、1枚撮れて飛び去りました。後を追いますが居る場所を見つけるとまた飛び立ち森の奥へ消えていきました。

この後はヤマガラ・メジロばかりで他の鳥類は見つけることができず、12時を回る頃には鳥の声すら聞こえなくなり鶴巻温泉に着いてしまいました。平日でも人は多いです、道はよく整備されトイレも休憩所に設置されて登山道を歩く限り恐れた山ヒルの心配はありません。今回は過剰に防備しすぎました。


それにしても双眼鏡とカメラの組み合わせによりファインダーの中に鳥を入れるのが早くなりました、こういうのは経験の積み上げなんですね、自分でも驚いています。


やはりバードウオッチングは午前中なんだと再確認しました。


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映画Kingdomを見て2 馬鹿の故事 [映画]

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目黒自然教育園

秦の始皇帝について再度「史記」を読み直しました。面白いエピソードが語られていました。

「馬鹿」の故事です。馬鹿の謂れは幾つかあるようですが紀元前の記録はこれが最古と思われます。この言葉はこの21世紀の日本で普通に使われています。それも日本中で使用されている慣用句です。

さて、その故事とは始皇帝が全国巡察の旅に出ます、随行した子供は末子「胡亥」一人です。しかし巡行中始皇帝が病気で亡くなります。この時遺言書が残されます、遺言書には皇太子を帝位につけるよう書かれていましたが文書作成係の「趙高」が耳打ちし、このことは誰一人知る者はいないので遺言書を偽造して胡亥が皇帝になるよう仕向けます。大臣の李斯も引き込んで納得させ、これにより秘密を知るのは3人だけとなり共謀して事を進めます。結果皇太子扶蘇を自決に追い込みます。この時扶蘇は北辺に30万の大軍で大将軍蒙恬と出兵中でした、蒙恬も罪に問われ自殺を強要されます。結果3人の企みは順調に進み趙高は大臣にまで昇進します。この頃から恐怖政治が蔓延し趙高の独断政治となります。

この時扶蘇が自殺せず蒙恬と共に30万の軍で都に上れば歴史は変わったかもしれません。


ある時趙高は皇帝の前に珍しい鹿を披露します、しかし誰が見てもそれは馬でした。並み居る百官は皆 鹿だとおもねります。これには皇帝は自ら気が触れたと思うほど動転し「あれは馬ではないか」と大声を上げます、皆がそれを鹿というので認めざるを得なかった・・・これが馬鹿の故事です。この時何人かは馬だと言った者がいたようですがこの人達は皆斬首されたようです。


趙高が何故このような事をしたかは どれだけ百官が自分に忠誠心があるかを知りたかったからでした。

この後2世皇帝は趙高に殺されます、趙高は帝位簒奪を試み玉璽を佩びますが百官が従わなかったので皇太子扶蘇の子に3世を名乗らせます。3世は趙高を成敗しますが時既に遅く劉邦が首都を陥落させ捕らわれます。遅れて到着した項羽により処刑されて秦は滅亡します。秘密を知るもう一人の人物 大臣の李斯はとうに2世によって一族皆殺しにされていたのです。


こうして見ると始皇帝の統治が因果応報なのです。


秦という国は古い歴史のある国で穆公から始皇帝までの王は20余代を数えるといいます、統治が悪ければとうに滅んでいたはずです。

思うにはまず馬鹿の1番は胡亥、2番は李斯、3番が趙高なのでしょう。

史記における2世の評価です、

以下本文引用 『姿形は人間で顔もあるが、その言葉は全く善悪を弁ぜず、あたかも畜類の鳴き声のようであった。力だけをたのまなければ討伐もされず、悪逆を重ねなければ虚しく亡びることもなかったであろうに。中略 小人というものは己に相応しくない貴位につくと、うっとりとしまって守るべき本分を忘れ、ただ日々の安楽のみ偸まぬものはない』(中国古典文学大系 史記上・中・下 平凡社刊)


2世が政治をすると国が滅亡する話しでした・・・・どこぞの国も2世ばかりが政治しています。


馬鹿についてでした。




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松本清張全集2 [本]

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現在の西鉄香椎駅


松本清張全集を買った話しですが内容に全く触れていませんでした。
このコロナ禍でふと思ったのですが松本清張ならこの昨今の出来事をどう作品化するか。
どうも清張先生がお得意にする題材が最近多いですね。
小説「点と線」の主題は「東京オリンピック招致による産建省不正発注に絡む産建省課長補佐の殺人事件と関係者のその後」実は心中に見せかけた殺人事件だったが巨悪と上級公務員は事件と関係なく栄進していたというストーリーです。ちなみに産建省は架空です。
清張先生がモチーフとしてよく取り上げるのが下級公務員の死によって上級公務員や政治家が栄進栄達を遂げるというストーリーです。
そこでちょっと夢想してみました。
もしここ数年の一連の出来事を小説にするならこんな内容かなと。
そこで大まかなテーマは
「国有地払い下げ問題に端を発した大蔵省文書改竄と世界パンデミック」
あくまでフィクションです。 
内容は
1.前政権が選挙によってひっくり返り現政権が出来ます。経済政策を華々しく引っさげて政権は国民の全幅の信頼を受けます。
2.我が世の春を謳歌している現政権に影が忍び寄ります、それは総理夫人が関西地方の幼稚園経営者と知り合うところから始まります。
3.このことが国有地払い下げ問題へと進展し、国会問題へと進展しますが国民の高い支持率と経済政策の成功により何とか乗り切ります。しかしその陰では国会追及を受けて国有地払い下げ問題を処理した官僚の死亡という事件が起きます。
4.更にこの問題を徹底的に隠蔽し口封じしたキャリア公務員は事件後の論功行賞で事務次官となりトップに君臨します。
5.そして2年後世界的なパンデミックが襲います、こうやって長期政権を持続させた現政権はパンデミック収束に向けた政策を次々と発表しますが、国民感情とはかけ離れた政策運営をした為過去の失政までも問われて火だるま状態となり、自ら進めた数々の政策も国民の非難を浴びて信頼は失墜します。
6.結末 位人臣を極めた大蔵省官僚の末路と政権の終焉を描くか・・・・・清張先生ならどういう結論に導くのでしょうか?
 
最後は不条理な結末になるのかな と思ってしまいますね。清張先生の作品は結構不条理で終わることが多いですから
さてと夢から醒めました。
このコロナ 本当にどうなっちゃうんだろー 心配だなあー。
今回は清張先生の作品内容に少し触れましたが次回にもう少し。

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Kingdomを見て [映画]

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先日この映画をTVで見ました、内容が「秦の始皇帝」に関係する物語という事は前々からコミックで知っていました。
来年に向けてパート2が製作されていることもついでに知りました。ほぼ同時期に「墨攻」も放映されていました。
内容についてはフィクションであろうことは推測できます。
ただ史記に描かれている始皇帝像と随分違うなという違和感からの雑感です。
始皇帝は500年以上続いた春秋戦国時代を終焉させ、中国を統一し中央集権国家を打ち立てた英雄です。しかしその期間は短く一世限りの王朝となってしまいました。2世、3世もいたのですが国家がバラバラになり項羽と劉邦によって亡ぼされ滅亡しました。始皇帝の功績は中国統一と平和な時代を到来させた と言えますが王としての後世の評価は高くありません。
この時代は紀元前240年ぐらいの話しですので資料は「史記」になるのでしょうか?史記と春秋左氏伝は平凡社の中国古典文学大系で読みました。「春秋左氏伝」は周が滅亡後、列強が覇を唱えて群雄割拠した時代を綴っていった王朝史です、期間は紀元前770年から紀元前468年の300年間の記録です。史記は漢の時代「司馬遷」が著述した王朝・人物・中国先史時代に分けて書いた興亡史です。したがって後代に書かれたものです。春秋は史官が綴る王朝録というところですね。春秋の読後感は面白くない事象の羅列でよく読まないと眠くなるのが早いです。
少し解ったことは、周という統一王朝は江戸幕府のような体制で殷を亡ぼした後勲功のあった部将や身内を諸侯に封じたのです。そして周本国の近隣には身内を置き、功績のあった部将達は外縁部に配置されました。それから300年後ぐらいに周本国が東周と西周に分裂します、これが紀元前770年。ここから春秋時代となります、紀元前400年ぐらいに晋が3国に分裂します。韓・趙・魏という国家ができます。ここから戦国時代となります、7ヵ国による興亡が始まり終止符を打ったのが秦で500年に亘る戦乱が終息した というのが大まかな流れです。この長い期間には小国の分立やら滅亡やらが繰り返されますが詳細はウィキペディア等を参照下さい。
ちょっと大きなテーマに挑み過ぎました、とても長くなるのでヤメます。
思う事は以下3点です。
★改めてもう一度勉強しようという気持ちが沸き起こりました。
★映画では信と政の友情を軸にした統一国家樹立とその動機が平和願望というのはちょっと無理筋かな。
★資料が少なく想像力で補う場面が多い時代なので難しかったろうなと率直に思いました。
始皇帝は統一後暴君となり、焚書坑儒(虐殺行為)や不老長寿の薬の探索で数千人の童子・童女を連れた探査を指示したり(日本における徐福伝説)と 王としての評価は今一です。
史記ではこう表現されています。秦王政(始皇帝)の風貌を「鼻は蜂準(高く尖っている)、眼は切れ長、胸は鳥膺(鷹のように突き出ている)、そして声は豺(やまいぬ)のようだ」
とりとめのない雑感でした。


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