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三浦半島 観音崎を彷徨う [ツーリング]

東京はいつもより早い梅雨入りとなりました。前から行きたいと思っていた三浦半島観音崎へのプチ旅を考えていました、しかしこの早い梅雨入りは想定外でした。空を窺いながらのチャンス待ちです。でも行きたいんだろ!と心の声が大きくなり曇り空の中行ってみました。途中少し雨に見舞われましたが何とか持ち応えてくれました。

さて、なぜ観音崎か?というのは前にもこのブログで触れていた、小説の舞台をなぞる旅にだったかったらです。この観音崎は松本清張作「球形の荒野」のエンディング場面だったので一度は訪れたいと思っていたところです。これはバイクを購入した一つの動機でもあるので、サア早速出発です。

IMG_0170.jpg小説では出発地点は「横浜ニューグランドホテル」 TAXIでヒロインが向かうところから始まります。TAXIの運転手は「ここからなら30分程で着きます」と話しています。 検証してみます、ホテル前から向かいますが到着は90分かかりました。時代背景はは昭和39年頃、道路事情が違うとはいえ「直ぐそこ」感はありません。やはり余ほど交通量が少なかったというのがわかります。IMG_0177.jpg

小説では観音崎到着後そこから歩いて灯台方向へ1本道で行けることを案内され、その場面描写が細かく詳述されてこの小説の圧巻の場面となってきます。実際歩いてみました、場面描写とほぼ同じです、暫く進むと「ユースホステル」があると記述されていましたが今はありません。

少し写真を掲載します。

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最後の場面はこの房総半島を見晴るかす岩場での親子対面となり、童謡「七つの子」を歌ってENDシーンとなります。「砂の器」と「球形の荒野」の2作は親子の情愛を描いた大作です、「砂の器」はハンセン病を主題にしてますが「球形の荒野」は戦争で引き裂かれた親子を描くと同時に戦争が終わっても続く愛国心の相克が描かれています。深く考えさせられることです。国家と個人と戦争 そこに渦巻く国家観の違いが家族を翻弄する物語でした。

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オマケですが遥か昔40年程前 私の祖父が晩酌の時にとんでもない事を言い始めました。祖父ががまだ若い頃、戦前か戦後すぐかはわかりませんが国道16号横浜の富岡近辺に富岡トンネルがあります、このトンネルで自転車がパンクして往生したと話していました。自宅からこのトンネルまで50km以上あります。ここまで自転車で行けるの?と目が点になりました。

旅行ではありません、通勤したようです。

ちなみに自転車は昔の荷台付きの頑丈な奴、昔の人は凄いですね。

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