高尾山 中沢林道を歩く [探鳥]
「戦争と平和」というフレーズが各メディアで盛んに取り上げられています。勿論この言葉からすぐに浮かんでくるのはトルストイの「戦争と平和」という小説です。この小説はナポレオン戦争を題材に翻弄されたロシアの3貴族の物語です。サマセットモームの世界の十大小説の中で「あらゆる小説の中で最も偉大な小説」とウイキペディアに叙述されています。この小説の意味と今使われている意味は少し違うように思います、今の意味合いは正に「リアルな戦争」とそこから程遠い「平和」はどのようにすれば達成されるかというポイントで論争されているように思います。人類の永遠のテーマです、中国の故事「矛と盾」が頭をよぎります。
さて、日本は新緑の季節を迎えています、最近は登山ではなくトレッキングとバードウオッチングを兼ねた林道散歩にハマっています。ということで高尾山木下沢林道に向かいます。木下沢林道は北高尾山麓の入口で、小仏関跡の先の方日影沢林道の反対側に位置しています。愛車「ADV」を駆って勇躍 早朝気合を入れて家を出ました。向かう事2時間 摺差バス停近く「するさし豆腐店」の前を過ぎ、帰りには豆腐を買って帰るぞと胸に刻んで やっと到着です。
バイクを止めてカメラやら荷物を整理して、いざトレッキング開始です。この準備している間に2~3組のハイカーが追い越していきました。と追い越してきた最初の2人連れが林道を戻ってきます。何か異変でもと思いましたが マア道間違いかと気にせず向かいます。となにやら前方でやはり先客がUターンしてきます。警備員が道の真中に立ちはだかり追い返している様子。近づくと この先歩行者も含めて工事中により通行止めとのこと。えー!絶句です。何年か前の台風で一時通行禁止になっていたことは知っていましたが 今工事中とは! どうも日曜祭日は通行可で平日は前面通行止めとのこと。やむなく引き返します。先程の先客が「これからどこに向かうか聞いてきました。」徒歩の人にとっては片道2k程のロスタイムです。引き返すとなると日影沢林道か景信山方面になるのでしょうが・・・体力・距離とも結構痛手です。
当方はバイクということもあって直ぐに次の候補地へ急ぎます。そこから15分 南高尾山麓中沢林道に向かいます。「うかい鳥亭」という高級飲食店の前を通り過ぎると道は徐々に狭くなり、ついには未舗装の道となります。バイクを止めて、少し時間は遅くなりましたが出発です。新緑の道は清々しく気持ちいいのですが、肝心の鳥君は終始未発見に終わります。林道終点には小1時間で到着、もと来た道を戻ります。この後あまりに淋しいので2本程近くの林道を彷徨いました。午前11:30で諦めました。
全く収穫なしのバードウオッチングでした。この5・6・7月は素人には難しい季節のようです。後日野鳥の会の人に聞きましたが、夏鳥はこの季節山の標高の高い所に移動しているので、平地では樹々も生い茂り中々難しい季節に入るようです。河口や海岸でも暑い時は鳥影薄いと話していました。
めげずに空振りでも思い出は残るし、今回のような出来事も一つの思い出として楽しんでます。
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