SSブログ

追悼 半藤一利先生 [雑感]

5EFD4846-E807-4A6D-899F-3FED5A4533A0-5067-0000053F95458E52.jpg2021年1月12日半藤先生がご逝去されました、90歳老衰だそうです。新聞各紙は追悼報道が相次いでいます、私も先般半藤先生の作品をブログに掲載しましたので印象深い先生ということもあり今回取り上げました。

朝日新聞は「日本のいちばん長い日」「ノモンハンの夏」を代表作としています。記憶を辿ると先生とは「日本のいちばん長い日」が映画となりロードショーされた頃、東京駅東北新幹線駅頭で一瞬すれ違いました、これが初めて、生でお顔を拝した最初で最後でした。サインをねだりたい処でしたが先方も列車の時間が迫っているのか、早足でのすれ違いですので「あー!半藤一利だー」でお終いでした。評伝では東大卒、文芸春秋社に入社後「坂口安吾」「松本清張」「司馬遼太郎」等の大家の諸先生を担当した後作家に転身、2013年には菊池寛賞受賞。奥様は何と漱石先生のお孫さんとか、凄すぎる家系です。

先生は一貫して昭和史を語り続けた語り部と言われ、近代日本が犯した多くの誤りを書き残すことを信条としたようです。このコロナで昭和前半期の様相と酷似してくるような時代に大木が倒れたような気がするとノンフィクション作家「保坂正康」先生は追悼しています。各界の巨星がこのコロナ時代に墜ちてゆきそうな気がしてならないのは気のせいでしょうか。明治維新を近代への幕開けとしながらも、その負の遺産と第二次世界大戦へ繋がる過程を歴史的総括した業績は圧倒的でした。

このコロナでアメリカは内乱を危惧するような状態となり民主主義の危機が世界的に表明され、中国のような統制国家がコロナ制圧に成功しているように言われています。

何か暗い時代に突入する前夜なのでしょうか?

半藤先生の90年の生涯を追悼します。

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。