SSブログ

燃えよ剣 土方歳三と新選組 [本]

A59043D8-85C7-4B60-96B5-209C89CC9D21-387-00000012F1DA29A0.jpg最近急に維新だの新選組だのと世情が騒がしくなりました。岡田准一主演の「燃えよ剣」がロードショーと話題になっています。この小説は司馬遼太郎原作の幕末物代表作です、これと「龍馬が行く」はその頃の若者に多大な影響を与えました。人生は龍馬のように生きたいとどれ程の人が思ったことか。司馬遼先生の小説は主人公を偉大に書き過ぎているきらいがあると思っています。

さて、土方の方ですが多摩日野に農家の息子として生まれました、農家と言っても庄屋クラスの豪農です、また天領でもあるので非常に恵まれていたと言っても過言ではありません。小説では天然理心流道場近藤勇とその一派が新選組を組織し幕末を戦い抜く物語です、特に近藤・土方は幕臣にこだわります。幕府から禄をもらい旗本になることを切に望んだと言われてます。青春の志に生き燃え尽きたという設定です、実際その通りの生き様を見せてくれました。

土方は組織運営に秀でていました、新選組の隊規はそれを物語っています。しかしこの掟を良く見るとこれは武士の考えることでは無いと思われます、武士は主君に忠勤を励みますが忠と恩の相互関係にあります。この頃脱藩という主家を捨てる行為が横行しますが新選組では脱隊を切腹にしてます。理由は士道にもとる行為と規定しています、武士は脱藩しても切腹とはなりません。ならば士道とはなんでしょうか?武士道と置き換えれば「武士たるもの七度主君を変えねば武士とは言えぬ」と定義されたりします。

土方の考え方は農村の考え方と言ってもいいのかもしれません、農家は農作業を個人や家族だけで行うと大変ですので村を上げて協力しあいます。だから村の総意に沿わない人達を村八分にして村の掟に従わせます。という論理からすると土方はやはり永遠の農民であって切に武士を望んだということになります。この考え方は一理あると思っています、ただ彼や新選組の連中は本当に凄腕の剣士だったことも事実です。

この時代の武士は真剣を使えず竹刀剣術に終始していますが彼等は真剣に強かったのです。日本剣術史上誰が最強かと考える時いつも名前が浮かぶのは沖田・近藤・土方と思ってます、なにしろ実際に斬り合いで人を斬ってます。

特に沖田は最強と思います。

近藤の剣は重いと言われてます、本当かどうかは分かりませんが重い剣は体験してます。剣天然理心流.jpg道での経験ですが現代で最高の師範からの一撃は鍔を割る切り落としの技でした、この技で一刀両断された恐怖を今も鮮烈に記憶してます。

剣の腕は一にその使う人の能力ですから出自には関係ないですね。


さて、維新だ新選組だと時代が逆戻りしたような感ですが

                                                                   

本当は誰が一番強いんだ!




nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。